いびき防止用の枕は『眠りの質』を損ねる可能性あり!!

人の眠りに大きく関係している枕ですが、最近では「いびき防止用の枕」も見かけるようになりました。

しかし、いびき防止用の枕は、たとえいびきを軽減することができても「眠りの質」を大きく下げてしまう危険性があります。

以下、この点について詳しく述べていきます。

横向き寝をサポートするのが「いびき防止まくら」

ほとんどの場合、いびきはあお向けで寝ているときに一番出やすくなります。その理由は、口蓋垂(こうがいすい)や舌などが重力で引っぱられて下がり、その結果気道がせまくなってしまうからです。

これに対して、いびきが出にくくなるのは横向きで寝ているときです。
(横向き寝の状態だと気道にスペースができるため)

そしていびき防止用の枕で一番多くみられるのは、この「横向き寝」をサポートするものです。

このタイプの枕は、あえて寝返りを打ちにくくすることで、横向き状態を維持します。

しかし、ひとつ疑問が残ります。それは「寝返りが打てなくなってもいいのか?」ということです。

人間の身体は、同じ体勢をずっととり続けていると痛みが出てきます。これは身体の特定の部分にだけ負荷がかかってしまうからです。睡眠中は首や腰などに大きな負荷がかかっています。

眠っている間は、意識的にからだを動かすことができません。そこで、寝返りをすることによって体勢を変えて、からだの負担を軽減するのです。

しかし、寝返りが打てなくなれば、首・腰といった部位に継続して負荷がかかります。そうすると朝起きたときに首や腰の痛み、頭痛などの不調が現れたり、場合によっては「痛みのせいで夜中に目が覚める」という症状も出てきます。

つまり、いびきが少なくなったとしても、痛みのせいで熟睡できなくなる恐れがあるということです。

もちろん、いびき軽減というメリットと、寝返りが打ちにくくなるデメリットのどちらが大きいかは人によります。試してみる価値はあると思いますが、起きた時に体の一部分(首や腰)が痛い場合は使うのをやめましょう。

なお、長期的に横向き寝を続けると、骨盤がズレる可能性もあります。そのため、一時的にいびきを防ぐために使うのが無難だと思います。

補足

結局のところ、慢性的ないびきを解消するためには、根本原因を取りのぞく必要があります。これについては『いびきを改善する方法とは?』を参考にしてみてください。