なぜ寝過ぎてしまうのか?その原因は人によって異なるので注意!

人間にとって欠かせない睡眠ですが、眠りすぎるのも体にあまりよくありません。たくさん眠ってリフレッシュしたはずなのに、頭痛がしたり腰が痛くなったり……。

「こんなに長時間眠らなきゃよかった」
そんな気持ちになったことのある方は少なくないと思います。

では、なぜ寝過ぎてしまうのでしょうか。それにはたくさんの原因が考えられます。

たとえば、たまに休みの日に寝すぎてしまうだけなら、それは単純に睡眠不足なのが原因です。このような一時的な睡眠不足については、深く心配する必要はありません。平日の睡眠時間を30分だけ長く確保するか、あるいは睡眠の質を高めるようにすれば寝過ぎることもなくなるからです。

しかし、単純に睡眠時間を増やすだけは解決しない場合もあります。たとえば「最近たくさん寝ないと疲れがとれなくなった」「睡眠時間が長いことに今までずっと悩んできた」などの場合です。

1.年齢にともない睡眠が浅くなってきている

ひとの睡眠は年齢とともに浅くなる傾向があります。とくに40代を過ぎたころから、深い睡眠が得にくくなります。

年齢の影響で深い眠りがとれなくなると、疲労回復の効率が落ちます。そのぶん長い睡眠を取ろうとして、ダラダラと寝過ぎることが増えます。

ちなみに、深い睡眠は「眠りはじめの3時間」に現れます。その3時間のあいだに目が覚める回数が多くなってきたら要注意です。眠りはじめの時間帯で深い眠りを得られていない可能性が高いからです。

●「睡眠時間」と「眠りの深さ」の関係

これは年齢による影響なので、ある程度は許容するしかないと思います。ただ、眠りの深さを下げてしまう要因は年齢以外にもあります。詳しくは「質の悪い睡眠をまねく夜のNG習慣7つ」で述べていますが、ひとつずつ要因を解消していけば、深い眠りを取り戻すことができるかもしれません。

睡眠の質が悪くなる要因

  1. 夜遅くにコンビニに行く
  2. カフェイン飲料を飲み過ぎる
  3. 寝酒をしている
  4. 夜遅くに食事をしている
  5. 夜遅くに激しい運動をしている
  6. 熱すぎるお風呂に入っている
  7. 寝る前に長時間考え事をしている

生活習慣を改善するのが先決ですが、その他にはサプリメントを使うという手段もあります。とくにグリシン(アミノ酸の一種)は、睡眠の深さを増加させると言われています。

ちなみに私は30代のころからグリシンのサプリメントを使っています(もともと眠りが浅いことが悩みだったので)。

img-glycine

2.もともと長時間の睡眠が必要な体質である

一般的な人の睡眠時間は7時間半くらいと言われています。実際、NHKの国民生活時間調査(2005年)では、平日の平均睡眠時間は7時間22分という結果が出ています。

ただ、これに当てはまらない人もいます。それは通称ロングスリーパーといわれる人々で、毎日9時間以上の睡眠が必要になります。

ロングスリーパーかどうかは遺伝的な要因によって決まります。そのため「ある日突然ロングスリーパーになってしまった!」というような現象は起こりません。逆に、「子供のころから他人より長く眠らないと調子が出ない……」という方は、ロングスリーパーの可能性があります。

ロングスリーパーは体質なので、根本的には変えられないと考えられています。しかし、ロングスリーパーと思いこんでいるだけで、実はほかの要因によって寝すぎているだけの可能性もあります。

なお、ロングスリーパーは全人口の5~10%と言われています。

3.過眠症にかかっている

過眠症は睡眠障害の一種で、その名のとおり過度に眠ってしまう病気です。前述のロングスリーパーに似ていると思われるかもしれませんが、過眠症は「充分眠ったとしても、日中に強い眠気が現れる」という特徴があります。この点でロングスリーパーとは完全に異なります。

現在のところ、過眠症には3種類あることが確認されています。概略は次のとおりです。

ナルコレプシー

日中、眠気に襲われて居眠りをしてしまう病気です。居眠りをする時間は10~20分程度と短いのですが、1時間ほどたつと、また強い眠気がやってきます。そのため、短時間の居眠りを繰りかえすという特徴があります。

特発性過眠症(とくはつせい かみんしょう)

ナルコレプシーと同じく、日中に眠ってしまう病気です。いったん眠りこむと、1時間以上目が覚めないのが特徴です。また、頭痛やたちくらみなど、自律神経系の不調が多く現れます。
※ 病名は「突発性過眠症」ではなく「特発性過眠症」です

反復性過眠症(はんぷくせい かみんしょう)

非常にめずらしい過眠症で、長時間睡眠(一日18~20時間)が前まえぶれもなく発生します。発生頻度は1年のうち数回程度です。食事やトイレのときは起きますが、それ以外の時間はすべて睡眠に費やします。

いずれの過眠症も、基本的には薬による治療が必要になります。そのため、過眠症が疑われる場合はかならず医療機関を受診するようにしましょう。