昼寝のあとに起きる頭痛は偏頭痛ではない? 原因&治し方も合わせてご紹介

睡眠不足の解消や疲労回復に役立つ昼寝。休日など家でくつろいでいるときは、ついついウトウトしてしまう方も少なくないと思います。

しかし、気持ちいい昼寝のあとにやってくるのが頭痛です。普段は頭痛にならない方も、昼寝のあとには頭痛に襲われることがあるといいます。

頭痛にはいろいろな種類がありますが、まっさきに思いうかぶのは『偏頭痛』でしょう。偏頭痛というのは、緊張がゆるむことによって脳内の血管が広がり、その血管が周りの神経を圧迫するために起きる頭痛です。

では、昼寝のあとにやってくる頭痛も偏頭痛なのでしょうか。実はほとんどの場合、昼寝後の頭痛は偏頭痛ではありません。

昼寝のあとの頭痛は『緊張型頭痛』と呼ばれる種類のものです。

緊張型頭痛が起きる原因とは?

緊張型頭痛は、血管が圧迫されることで起きる頭痛です。この点で、偏頭痛とはまったく正反対の頭痛といえます(偏頭痛は血管が広がることで起きます)。

ちなみに緊張型頭痛と偏頭痛には次のような違いがあります。

緊張型頭痛 偏頭痛
痛む場所 後頭部や首筋、目の周りが痛む こめかみ周辺が痛む
頭の片側が痛むことが多い
その他の特徴 痛む部分をマッサージすると痛みがやわらぐ ・吐き気がする(実際に吐くことも)
・光や音に過敏になる

なぜ昼寝のあとに緊張型頭痛になるのでしょうか。それは寝ているときの姿勢に原因があります。

夜の睡眠とは違って、昼寝をするときはソファや椅子に座りながら、机にうつぶせになって寝る方が多いと思います。人は眠りに入ると脱力しますが、それまで頭を支えていた首の筋肉もゆるむため、左右前後のどれか一方向に頭が傾くことになります(うつぶせなら前方向に首が傾く)。

これは首が一方向に伸ばされている状態です。頭の重さは5kgくらいあってとても重いので、その重さで伸ばされている首の筋肉は当然緊張します。そしてこの緊張によって周辺の血管が締めつけられて、頭痛が発生します。昼寝のあとの頭痛は、ほとんどの場合でこれが原因です。

もうひとつの頭痛である「偏頭痛」の可能性もゼロではないですが、昼寝で偏頭痛は起きにくいです。偏頭痛は、こめかみ周りの血管が必要以上にゆるむことによって生じます。しかし、昼寝は短時間の睡眠です。血管がゆるみきる前に目が覚めるので、偏頭痛が生じる可能性は小さいです。

なお、机やテーブルにうつぶせになって昼寝するのがダメというわけではありません。むしろ、この姿勢は昼寝をするのに最適な姿勢です。
(眠りが深くなりすぎないので)

ただし、首まわりの負荷が大きいというのも事実なので、ひんぱんに頭痛が起きる場合はお昼寝専用の枕を活用して下さい。

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注意!

ここまで述べたことは、あくまでも昼寝のあとの頭痛についてです。
「朝起きたあとで頭が痛い」
「寝すぎて頭痛がする」
などの症状については、緊張以外の要因によって頭痛が起こっている可能性があります。

昼寝のあとの緊張型頭痛はどうやって治す?

昼寝のあとの緊張型頭痛は、ほうっておいても治ります。ただし、それまでに2~3時間くらいはかかるはずです。そんなに長い時間我慢するよりは、市販の鎮静剤を使うようにしましょう。
(イブA錠が即効性があるのでいいと思います)

ただし、鎮静剤は痛みをやわらげてくれますが、痛みの原因を取りのぞくことはできません。そのため、痛みの原因解消には別のアプローチをとる必要があります。

では、どうすれば緊張型頭痛を治せるのでしょうか。

答えは「温める」の一言です。首や肩、目のまわりなど、凝りが感じられる部分を温めることがもっとも効果的です。なぜなら、収縮していた血管が温められることによって広がり、元の太さに戻るからです。

残念ながら、5分~10分あたためる程度では筋肉の緊張はほぐれません。個人差はあると思いますが、20分くらい温めると痛みがやわらいでくると思います。

温める方法はいろいろありますので、やりやすいものを試してみてください。

  • 蒸しタオル
  • 温かい缶ジュース
  • ドライヤーの温風
  • シャワー
  • お風呂

ちなみに、一番オススメなのは湯たんぽです(持続時間が長いから)。

また、首や肩全体を温めたい場合には、首・肩を温める専用グッズを使うのもいい手段です。

もともと偏頭痛持ちの方は、緊張型頭痛と偏頭痛が両方同時におきることがあります(混合型頭痛)。その場合も首・肩を温めるという対処で問題ありません。ただし、こめかみ付近を温めると偏頭痛が強まるので、そこは温めないように気をつけましょう。

なお、「昼寝後に頭痛がするときはコーヒーを飲むといい」という話がたまにありますが、緊張型頭痛には逆効果です。

コーヒーに含まれるカフェインは血管を収縮させるので、偏頭痛を抑える働きがあることは事実です。しかし緊張性頭痛は血管が圧迫されて起こる頭痛です。カフェインの作用で血管が縮まると、圧迫がさらに強まるため痛みが増強されることになります。