寝過ぎたときに頭痛がするのはなぜ? その原因と対処法、そして予防策など

休日にたくさん睡眠をとるのはとても気持ちのいいものです。ついつい寝過ぎてしまう方も少なくないと思います。

しかし、そんな心地のよい眠りのあとにやってくるのが頭痛です。私自身、昔は休日になると12時間くらいは平気で寝ていましたが、高確率で頭痛になっていました。

せっかくぐっすり眠って疲れがとれたはずなのに、朝起きたときに頭が痛いというのはなんだかもったいないですよね。

そこで、寝過ぎたときに頭が痛くなる原因と、対処法・予防策などについてご紹介したいと思います。

原因は2つあるので要注意!

長時間眠ったあとの頭痛には、原因が2つあります。というより、頭痛の種類が2つあると言ったほうが正しいかもしれません。

頭痛の種類というのは『偏頭痛』と『緊張型頭痛』のことです。寝過ぎたあとの頭痛は、この2種類の頭痛が同時に起こっていると考えられます。

偏頭痛は、こめかみの周りの血管が拡張することによって起こります。血管が広がると、そのぶん周辺の神経が圧迫されることになります。そしてその刺激が大脳に伝わって「頭痛」と認識されるのです。この頭痛は、脈打つように「ズキンズキン」と痛むのが特徴で、こめかみ付近に強い痛みが出ます。

それに対し、緊張型頭痛は血管が圧迫されることで起こる頭痛です。肩や首すじの筋肉が長時間緊張すると周辺の血管が締めつけられて、頭痛が発生します。このタイプは、主に後頭部に痛みを感じるのが特徴です。

2種類の頭痛が起きるのはナゼ?

では、なぜ寝すぎると2種類の頭痛が起きるのでしょうか。

まず偏頭痛についてです。睡眠中は脳も体も休息状態になりますが、「休息している=緊張がとけている」ということなので、脳の血管は拡張します。

それ自体は悪いことではないのですが、寝すぎたときには必要以上に脳の血管が広がってしまい、周囲の神経を圧迫することになります。これが寝過ぎによる偏頭痛です。

次に緊張型頭痛についてですが、これは寝ている間に肩・首に負担がかかることが原因です。眠っている間、肩や首の筋肉はほどんど動きません(寝がえりの際に多少動く程度です)。そのため、眠りすぎると肩こりのような状態になってしまいます。その結果、周りの血管が圧迫されて頭痛が発生します。

なお、首や肩まわりの筋肉が緊張する原因のひとつは「高すぎる枕」です。なぜかと言うと、高い枕は首の後ろ側をひっぱることになるからです。

寝過ぎたときの頭痛はこうやって対処しよう

眠りすぎたときの頭痛に対処する方法ですが、気をつけないといけないポイントがあります。

これまで述べたとおり、偏頭痛と緊張型頭痛が合わさって発生している可能性があり、そしてこの2つの頭痛は正反対の性質を持っています。

偏頭痛
血管が拡張して起こる

緊張型頭痛
血管が圧迫されて起こる

そのため、偏頭痛に有効とされている対処法が、緊張型頭痛を悪化させてしまう可能性があります(その逆も)。

たとえばコーヒーに代表されるカフェイン飲料です。カフェインは血管を収縮させるので偏頭痛には良いとされていますが、緊張型頭痛には逆効果です。

それに対して、痛む部分をマッサージするのは緊張型頭痛には有効です(血行がよくなるので)。しかし偏頭痛に対しては、血管をよけいに広げてしまうため痛みを増やすことになります。

では、どうすればいいのでしょうか。基本的な対処法は下図のとおりです。

対策 偏頭痛 緊張型頭痛
基本的な対処 冷やす 温める
カフェイン飲料 ×
痛む部分のマッサージ ×
入浴 ×

まず偏頭痛に関しては、こめかみ周辺の血管が拡張していることが原因ですので、こめかみを徹底的に冷やします。アイスノンを薄手のタオルで巻いて冷やすのが効果的です。

逆に緊張型頭痛をやわらげるには、首や肩を温めることが有効です。それまで収縮していた血管が広がるため、頭痛の軽減につながります。ただし、こめかみ付近を温めると偏頭痛が強くなります。温めるのはあくまでも首・肩です。

「蒸しタオル」や「湯たんぽ」などで温めると効果的ですが、こめかみを冷やしつつになるため、どうしても手が回らなくなると思います。その場合は首・肩を温める専用グッズの使用も検討してみてください。

予防策はあるのか?

寝過ぎたときの頭痛を予防する方法ですが、残念ながら偏頭痛に関してはこれといって有効な手段はありません。長時間の睡眠をとると、どうしても必要以上に緊張がとけて脳の血管が広がってしまいます。これについては「眠りすぎないようにする」としか言いようがないと思います。

しかし、緊張型頭痛に関しては、事前に予防する方法があります。それは、寝るまえに首・肩の筋肉をほぐしておくことです。

首や肩を揉みほぐすのも効果的ですが、お風呂で体全体を温めて血行を良くするほうがオススメです。入浴はからだのコリをほぐすだけでなく、寝つきをよくする効果もあります。アロマオイルやバスソルトを使って、お気に入りの香りに包まれながらバスタイムを過ごせば、精神的な緊張もほぐれると思います。

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追記

「休日の睡眠時間が平日よりも2時間以上も多い」なら、それは日ごろの睡眠が足りていない証拠です。休日・平日の睡眠時間は変えないほうが身体に負担をかけずに済みます。睡眠不足状態におちいる前に早めの対策をとりたいところです。

ただ、そうはいっても『忙しくてなかなか寝る時間を確保できない!』という方も多いと思います。そういう場合は、睡眠の質をできるだけ向上させるようにしましょう(量より質という考え方です)。