甘いものを食べ過ぎると不眠になる?

世の中には、睡眠に悪い影響をおよぼす食べ物があります。たとえばカフェインを含んだ物(コーヒーや紅茶、チョコレートなど)は、その覚醒作用のために入眠を妨げることが知られています。

しかし、コーヒーや紅茶以外にも、眠りに悪影響がありそうなものがあります。先日、必ず眠れる技術(角川新書)という書籍を読んだのですが、「夜に甘いものを食べすぎると不眠をまねく」という話が載っていました。甘いものとは、たとえばケーキやドーナツなどの、いわゆるスイーツのことを指しています。

アドレナリンが出るため眠れなくなる!?

なぜ、ケーキなどの甘い食べ物が、睡眠に悪影響を及ぼすのでしょうか。先ほど挙げた書籍(必ず眠れる技術)によれば、「甘いものを食べると脳が興奮するから眠れなくなる」とのこと。

脳が興奮するのは甘いもの自体の作用ではなく、アドレナリンという物質の作用です。アドレナリンは私たちの体内で分泌されるホルモンの一種で、一般的にはやる気を高める物質として知られています。

ケーキやプリンなどの甘いものを食べると、血糖値が急激に変化します。詳細は省略しますが、その乱れた血糖値を制御するためにアドレナリンは分泌されます。

しかし、アドレナリンは血糖をコントロールするだけでなく、脳を興奮させるという側面も持っています。

アドレナリンは、血糖を上げるとともに、脳を興奮させる神経伝達物資でもあります。寝る前にこれが分泌されると、目が冴え、気分が高揚し、眠れなくなってしまうのです。

引用:必ず眠れる技術(角川新書)

ここまでの流れをまとまると下記のようになります。

甘いものを食べる

血糖値が乱れる

アドレナリンが分泌される

脳が興奮する

眠れなくなる

しかし、実際のところそんなに影響はあるのか? という疑問が私にはあります。というのも、菓子パンなどをどうしても食べたくなって、寝る時間の30分前くらいに食べることが(たまに)あるのですが、そのせいで寝つきが悪くなった覚えはないからです。

むしろ、満たされるような、おおげさに言うと幸せな気分になって、安心して眠れる気さえします。おそらく糖分摂取によって脳内物質のセロトニンが分泌されているのだと思います。セロトニンは精神の安定をもたらす物質です。
(詳細:セロトニンの働きと効果とは? ストレスにさらされている方必見!

私の場合、夜にコーヒーを飲むと確実に眠れなくなります。飲んだ後、1~2時間は眠気がやってこなくなります。しかし、甘いものを食べたからといって、入眠を阻害されたことは記憶上ありません。

ということで、甘い食べ物が不眠をまねくと言っても、個人差が大きい話なのだと思います。コーヒーにしても、その覚醒作用には個人差があるそうです。寝る前にコーヒーを飲んでも、その影響をほとんど受けずに眠れる人はいます。それと似たようなことなのかもしれません。